[英語学習] 「鬼滅の刃」にはペーパーバック版(英語版)があります

中学生の時、教科書の暗記を命じられました。

“不思議な国のアリス” です。

生殺与奪の権を他人に握られていた初心者(私)は、その時は大人しく暗記しました。

しかし今時、教科書の暗記というのは面白くないです。

そんな訳で今回は、マンガ “鬼滅の刃” を暗記教材として使おうと思います。

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Amazonでは、電子書籍版であればサンプルを読むことが出来ます。これは英語版も同じです。

ちなみに画像の通りで、英語版のタイトルは “Demon Slayer” と名付けられています。

それにしても slay って、「虐殺する」とか「皆殺しにする」っていう物騒な動詞です。なんだか、ものすごいタイトルです。

私なら「ゼロにする」で、annihilator(動詞はannihirate)あたりを使うでしょうか。

(exthinguisher だと、消火器と混同されそうなのが今一つ)

ペーパーバックって?

ところでペーパーバックってご存知でしょうか。英語で書くと、papaerback です。

これは「紙製の背表紙」という意味です。冒頭画像の村田さんの描かれた背表紙が「紙製」です。

ちなみに図書館にある本は、固い背表紙の本も多いです。こちらはハードカバー(hardcover)と言います。

なんでペーパーバックをソフトカバーと言わないのかは、私にも分かりません。

もしかすると本のカバーが付いているのがソフトカバーであって、カバーの無い本をペーパーバックというのかもしれません。

ちなみにこの画像の本(Angels and Demons)が、ペーパーバックです。トム・ハンクス主演で映画化された、ダン・ブラウン著作の「天使と悪魔」です。

第一巻の紹介

「鬼滅の刃」は2019年10月11日現在、第8巻まで英訳されています。第一巻の概要は、次の通りです。

Learning to destroy demons won’t be easy, and Tanjiro barely knows where to start. The surprise appearance of another boy named Giyu, who seems to know what’s going on, might provide some answers—but only if Tanjiro can stop Giyu from killing his sister first!

まずはこの文章から始めましょう。

Learning to destroy demons won’t be easy, and Tanjiro barely knows where to start.”

冒頭のアンダーラインを引いた部分が主語の名詞句です。直訳すると、「鬼を破壊すること」ですね。緑色の部分が主節の動詞です。

barely は「殆ど-ない」という意味です。知らなければ、これを機会に覚えておきましょう。必須単語の一つです。

“The surprise appearance of another boy named Giyu, who seems to know what’s going on, might provide some answers—but only if Tanjiro can stop Giyu from killing his sister first!”

この文の動詞は黄緑の might provide です。「義勇さんだけが、幾ばくかの答えを与えることが出来るかもしれない」とのことです。

主語の名詞節が長いですね。who以降は、関係代名詞です。「何が起こっているのかを知っているように見える」と、義勇さんを説明しています。

その前の部分は、A of B です。but 以降はIf従節で、黄色の部分が動詞です。

「まず最初に妹が義勇から殺されることを、炭治郎が止めることが出来た場合にだけ」という意味です。日本語版の概要紹介とは全く異なる内容ですね。

第一巻の内容

サンプル版の範囲になりますが、ちょっと目を通してみましょう。

“I’m gonna save you.” は、”I’m goint to save you” の短縮形です。テレビや映画の会話で使われることがあるので、知っておいて損はないです。

“Your big brother is definitely going to save you.” で、「お前の兄ちゃんが絶対にお前を助けてやるからな」という意味です。definitely には「断固として」とか「きっぱりと」という意味合いがあります。

charcoal は「炭」です。昔は石油の代わりに、炭が使われていました。火鉢です。

”I wanna go too!” は、”I want to go too!” の短縮形です。「私も行きたい」ですね。

“You can’t walk fast like Tanjiro.” は、「あなたたちは炭治郎のように早く歩けないでしょう」ということです。Mom は、mother の略です。

“I was hoping we’d do it together.” は覚えておいて、損は無いでしょう。口語では、このように進行形が頻繁に使われます。

we’d は、we yould の短縮形です。この would は、would like to – のwouldと同じです。

commotion は名詞で、「騒動」といった意味です。

“Thanks for fixing my shoji door the other day.” は、「先日は障子を修理してくれてありがとう」という意味です。

”Will you help me carry some bundles?” は、help 人 原形不定詞です。イギリスの大学を卒業した後輩はhelp 人 to 不定詞を使うのですが、これだけで英国系だと分かります。

余程の理由がない限り、英国か米国のどちらかにした方が良いです。(悩むなら、利用者が多い米国流です)

ちなみにスケジュールをシジュールと発音したら、これも英国英語だと思って間違いないです。

まとめ

今回は初回なので、第一巻の冒頭部分だけにしてみました。シンプルな文章が多かったですが、如何でしたでしょうか。

なお先程のダン・ブラウンのロバート・ラングドン教授シリーズも、さすがに単語は難しいものの、同じレベルの「読みやすい英語」です。

これがハードボイルド系のアクション小説になると、単語の短縮どころか、省略の連続になります。倒置も多いし、慣れるまでに一苦労します。

なお難易度の高い文法や単語を使わずに、初学者向けに書き直したGraded Readersという本もあります。

「さすがにマンガでも難しい」と感じた方は、まずはこのGraded Readersを読み進めてみるというのも一つです。

知識として覚えているだけでなく、使いこなせる文法や単語を増やすだけでもレベルアップできます。いずれ、機会があったら紹介させて下さい。

とりあえず、今日はこの辺で。

ではまた。