【検証】野口コインが楽天の専門ショップよりも安いと言うのは本当か?

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いろんな関係者がいろいろな工夫をして、日々の生計を立てようとしています。私としては、全関係者をご支援させて頂きたい心境です。

ところで先日見かけたサイトで、Amazonや楽天よりも野口コインがネット購入だとお安いと説明するサイトを見かけました。

厳密に数字で比較していないのですけれども、本当に野口コインが価格面で有利なのでしょうか?

そこで実際に両方から金貨を購入している私が、実際に比較させて頂きたいと思います。

ちなみに結論を先に書いておくと、「楽天圏で生活しているユーザは楽天の方がオトクに購入できる」という結果となっています。

メイプルリーフ金貨の場合

野口コインと楽天を比較していたのが、金貨を資産化する提案サイトでした。そこで資産として扱われている代表的金貨のメイプルリーフ金貨を扱うことにしましょう。

ちなみにメイプルリーフ金貨やウィーン金貨は地金金貨と呼ばれています。金貨自体に歴史的価値やプレミアム価値がなく、金の相場価格にプラスα程度の金額で取引されています。

つまり金地金(金の延べ棒/インゴッド)と同じ扱いです。そのせいか三菱マテリアルさんや田中貴金属さんでも扱っています。

さてそのメイプルリーフ金貨ですけど、2020年4月17日時点の販売価格は以下の通りです。(豪勢に1/2オンス1枚で比較してみましょう)

会社名販売価格(税込み)
野口コイン222,445円
楽天(堀田商事)239,495円(売り切れ)
楽天(ビジュー)245,000円
田中貴金属216,499円

一見すると、楽天でメイプルリーフ金貨を扱っている代表的存在でも「高いっ!」と感じられます。しかし実はカラクリがあるのです。

楽天は購入後にポイントが付いて、それが次回の買い物に利用できます。私の画面だと2020年4月16日時点で、ビジューが7,350ポイント、堀田商事が3,591ポイントと表示されています。

このポイントは、5と10の付く日には特別ポイントが加算されます。それから楽天モバイルや楽天クレジットカードを利用していると、さらにポイントが付与される仕掛けです。

そうそう、クレジットカードを使えばキャッシュレス決済なので、2020年4月16日時点で5%ポイント還元がなされます。

とりあえず楽天の場合に5ポイントが加算され、還元ポイントと加えて10%になると考えてみましょう。あと野口コインでは郵送料500円が加算されると考えましょう。

そうすると実態価格は次の通りになります。

(野口コインは振込手数料か代引き料金が加わりますけど、そこは省略、と。田中貴金属の場合は販売店までの電車賃がかかりますけど、それは「ついでの買い物」として省略しても良いでしょう。)

会社名販売価格(税込み)
野口コイン222,945円
楽天(堀田商事)215,545円(売り切れ)
楽天(ビジュー)220,500円
田中貴金属216,499円

いずれにせよ、「5%ポイントが付与される場合には、野口コインよりも楽天の方が安い」という結果になります。

もちろん堀田商事の価格は売り切れたから放置されていると考えられます。なぜなら1/2オンスの場合は、堀田商事が129,492円で、ビジューが124,200円という価格ですから。

それぞれの長所と短所

野口コインは楽天にも出店しています。しかしその価格は某サイトが指摘するように、野口コインWebサイトよりも高額になっています。

楽天には出店手数料がかかりますけど、それを考えても整合性が取れません。機会があったら、ぜひ野口コインに伺ってみたいところです。(私にとって大いなる謎です)

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ところで先ほどの比較から「楽天がベスト!」かというと、必ずしもそうは言えません。なぜなら野口コインには “大口割引” があります。小口顧客を主対象とした楽天とは異なります。

2020年4月17日19時42分時点で、1オンスのメイプルリーフ金貨だと下記の通りです。

金貨の枚数販売価格(税込み)
1枚222,206円円
5枚1,102,959円
10枚2,203,901円

10枚だと、大体2万円くらい割引が効いています。1枚あたりだと約2,000円です。田中貴金属には及びませんけど、なかなか頑張っています。

そんな訳で、先の記事でも説明させて頂いたように、それぞれの会社にそれぞれの良いところがあります。

そして楽天の専門店さんたちは、注文から出荷までが早いです。クレジットカードも利用可能です。そうやって各種の専門店から、気軽に購入できるのが、楽天の良いところだと言えるでしょう。

それに楽天だと、珍しい金貨が登場したら、表示内容を「標準」→「新着」へ変更するだけで良いです。さすがは専門ショップの集合体だけあって、GUI(画面表示)操作が簡単&便利です。

まとめ

以上から地金型金貨だけに絞ってみても、野口コインがネット販売で圧倒的にお勧めとまでは言えないことを検証できました。

映画 “ローマの休日” では、やっぱりローマが一番良いという結末でした。しかし金貨の場合は、なかなか「これだけ」というものがありません。

だからこそ切手やコインはコレクターが跋扈する世界であり、金貨だけに絞っても奥が深いです。私のような者には非常に楽しい世界です。

ところで金を投資対象として扱う方もいますけど、それだけだと勿体ない気がします。金貨は気が遠くなるほど昔から存在し、世界各国が扱っています。

ドルを持っているので変動相場制にはドキドキさせられますが、金は投資対象とは違ったドキドキがあります。新しい金貨を手にした時は、まさに見知らぬ場所へ訪れた時と同じような気分になります。

なかなか落ち着かない世の中ですけど、しばらくは金貨で気分転換をすることが出来そうです。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:四葉静